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JBLが聴ける店・Sound of JBL | 四谷三丁目 BLUE HEAT

JBLが聴ける店・Sound of JBL

四谷三丁目

BLUE HEAT

「4338」が放つ迫力のサウンドで
ブラックミュージックに酔いしれる。

JBLが聴ける店・BLUE HEAT

ブルース、ソウル、ジャズを聴いて、見て、楽しめる。

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【上】棚にずらりと並んだ兵頭氏のコレクション。移転のときにかなり手放し、厳選されたものだけが残った。【中】ゆったり落ち着ける店内。テーブル席の向かって右側がライブステージとなる。【下】人脈も多いマスターの兵頭氏。ライブ出演者のブッキングも行う。

 音楽が好きで自らもブルースバンドでサックスを吹いていたという兵頭数夫氏が、1998年にオープンした「BLUE HEAT(ブルーヒート)」。以前は渋谷にあったが、現在では四谷三丁目で営業を続けている。
 ブルースをはじめ、ソウル、ジャズを迫力のサウンドでじっくり聴けるこの店は、渋谷にあった頃から多くのブラックミュージックファンに知られ、著名な音楽ライターたちにも支持されてきた。現在はライブにも力を入れ、若手からベテランミュージシャンまでの演奏を手頃に楽しめると人気になっている。
 店は四谷三丁目駅のほど近くのビルの地下1階。音楽をゆっくり楽しむのにふさわしい落ち着ける空間となっている。店内の棚には兵頭氏がコレクションしたLPがぎっしり並んでいるが、これでも渋谷からの移転の際にかなり手放したという。
「今はアナログブームとも言われていますが、僕自身はあまりレコードに執着していません。CDもピンからキリまであって、JBLに合うものもたくさんあるんです。だからCDでも十分に満足しているし、私が店でかけるときもCDが多いですね」
 平日の月曜日、そしてライブやセッション終了後はバータイムになる。アルコールの種類も豊富で、バータイムの時にはリクエストもOKだ。

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38cn3ウェイスタジオモニター「4338」。大型ホーン・ドライバーとウーファーで力強く濃密なサウンドを実現する。

ブルースバーではトップクラスの音響を誇る。

 渋谷時代のスピーカーは、兵頭氏がプライベートで愛用していた「4344」だったが、移転を機に「4338」へとチェンジした。
「JBLはジャズバンドの音楽を再生すると、とてもバランスが良い。もちろん、ブルースやソウルにも向いていると思います。たとえば英国の某メーカーのものと比べると、英国製のものは中音や弦楽器の音が美しく出るのでクラシックはとても合っていると思いますが、メリハリが弱いので、ブラックミュージックを聴くには物足りないですよね」
 また、音楽を聴かせる店によってはAV用スピーカーを使っているところも多いが、兵頭氏はあくまでもスタジオモニターにこだわっている。
「それぞれ店のスタイルがあるのでしょうが、音が全然違いますからね。AVモニターは高音と低音が強く、いわゆるドンシャリな音になってしまうんです。やはり音楽向けに造られているスタジオモニターの方が、音楽を聴いていて心地良いですよ」
 そして全国のブルースバーだけで考えたら、この店の音響システムはベスト3に入るのではないか、と兵頭氏は語る。
「僕もいろいろ見てきましたが、都内ではおそらくこれだけシステムに投資しているところはないんじゃないかな。あくまでもブルースバーという括りの中での話ですけれどね。でもモニターに関して自分ではAV用よりスタジオ用の方が良いと思うぐらいで、他に何か特別にこだわっているわけでもない。だから"音響システムの特にここがすごい"と言うところもないんです(笑)」

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【上】ソウルを自由に楽しむイベントは大人気。参加者は1,100円分オーダーすれば良いというコスパの良さも魅力。ソウルファンにとっては臨場感あるサウンドを浴び続けられる至福の時間だ。【中1】DJブースには2つのターンテーブルが。かかる曲はすべてシングル盤というこだわりよう。【中】この日かかるミュージックリストは入口で配られる。お気に入りの曲をチェックして、ネットで探してみるのも一興。【下】DJのSHARK氏は店の常連でソウルレコードコレクター。この日の選曲テーマは"SOUL OF DETROIT MICHIGAN"。あまり知られていない名作がいろいろお披露目された。

ブラックミュージックの醍醐味を
音で体感できるDJイベント。

 月1回開催されているDJナイトも人気だ。この日は、なかなか聴くことのできないマニアックな曲も含め、思う存分ブラックミュージックを堪能することができる。DJナイトといっても通常イメージするパーティのような賑やかなDJイベントとは異なり、みんなが自由に音楽を楽しむ大人のレコードコンサートといったところだろうか。
 取材の日は、4名のDJが登場し、各自がそれぞれのテーマに沿って選曲したソウルのレコードを持ち寄り、次々と針を落としていく。どのDJも用意してきたレコードはすべてシングル盤というこだわりぶりに、思わずニヤリとしてしまう。
「シングル盤は安いスピーカー用に造られているので高音の張り方が違い、シングル盤ならではの音が楽しめるんです。人によってはLPより音が良いという意見もありますが、それもそれぞれの好みでしょうね」
 また有名なヒット曲ではなく、ローカルヒットや隠れた名作と出合えるのがこのイベントの魅力のひとつ。この日のテーマは"SOUL OF DETROIT MICHIGAN"で、Jimmy Soul Clarkの「I'll Be Your Winner」からスタートし、Tommy Nealの「Goin' to a Happening」、The Falconsの「Good Good Feeling」と続いた。初めて耳にする曲に心躍らせながら、ほろ酔うのは何とも楽しい。一見、音楽に詳しい人ばかりが集まる敷居が高いイベントにも思われがちだが、誰でもウェルカムな雰囲気で、ひとりでふらりと来る人も多い。興味ある人はぜひ足を運んでほしい。
 バータイム、ライブ、DJイベントなど、さまざまな楽しみ方ができるBLUE HEATは、年季の入ったブラックミュージックファンはもちろん、このジャンルを聴きはじめたばかりの新しいファンも優しく迎えてくれる、世代を越えて愛される店だ。ここに来れば、また新たなブラックミュージックの魅力を発見できるかもしれない。